「しなの鉄道」赤字から黒字へ

業種

第三セクター

規模

年商約30億円、従業員約250名

状況

しなの鉄道は長野新幹線開通に伴いJRが手放したローカル線。1997年の開業時から赤字。開業から5年が経っても、JR東日本から路線や車両、土地を買い取った際の103億円の返済の目途がたっておらず、社内には諦めムードが蔓延し、無為無策のまま、毎年10億円以上の経常赤字を垂れ流し続けていた。
2002年6月、当時の長野県知事田中康夫氏から指名を受け、代表取締役社長として、弊社杉野が就任。

スキーム等

しなの鉄道に足りなかったもの。それは“当たり前”のことであった。就任した日は、「会社は潰れることもある」と全社員への説明からスタートし、利益増大とコスト削減の両面に「大きく変える」を徹底追求。

  • 企画列車(地ビール列車)の開発
  • 関連事業の直営化(駐車場、自動販売機、不動産貸付、売店など)
  • あいさつ日本一をめざした接遇研修の実施
  • 若手の登用
  • 駅の外部委託
  • ワンマン運転化
  • ジュニアボードの新設  など

結果

社員の協力を得て、わずか一年で、営業収支の黒字転換を達成する。